ジェラニックとは
銅やフッ素を含む無機系工場排水を従来手法より効果的かつ廉価な方法で処理すべく、独立行政法人産業技術総合研究所(AIST)と他との共同で開発した高機能排水処理剤です。
ジェラニックの最大の特徴は、イニシャルコスト(初期導入コスト)を極力低減できる点にあります。
一般的に排水処理方法を変更する場合は、設備投資が必要となりますが、ジェラニックは薬品ですので、既設の処理プラントをそのまま活かすことができます。
当社では、長年に亘りジェラニックの紹介・導入に携わってきた専門家が、商品選定、分析・実験、導入時の適合確認、アフターサポートまでの全てをサポートする体制が整っています。
ジェラニックの特徴
1.排水の処理水質を向上させます
少量の使用で十分な効果を発揮します。
スラッジ発生量を極力抑え、低濃度排水にも効果的です。
2.初期導入コストを抑えられます
専用薬品槽・ポンプ設置、配管工事のみで使用可能です。
既設薬品槽を転用することも可能です。
3.ランニングコストが削減できます
ジェラニック以外に使用する薬品(PAC・塩化第二鉄・苛性ソーダ等のアルカリ剤)の使用量を削減できます。
スラッジ量を削減し、処分費用を縮減します。
4.有償化が可能です。
スラッジ中の有価金属(銅等)の含有率を高め、産業廃棄物を有価物に転換できます。
5.環境にやさしい処理剤です。
スラッジ量の削減により、運搬に伴う発生CO2の削減に貢献します。
中和剤が削減できるため、環境負荷の軽減に貢献します。
ジェラニックの種類
■工場排水処理用
無機系の様々な工場排水の有害物質をより高度な処理水が得られ、より効率よくスラッジを最小限にできる処理剤です。
■土木濁水処理用
除染濁水を中心とした土木濁水を効率よく、しかも放射線以外のBOD、CODの処理が可能な凝集剤です。
安価で効率が良く、製造工程で産出したバイプロダクトを使用しているため、従来品よりCO2の削減が可能となりました。
ジェラニックの仕組み
塩化第二鉄を使用していた従来処理に比べ、使用量が少なくても同様の効果を得られるジェラニックを利用すると、投入薬品量が少なく抑えられ、またアルギン酸の接着効果を利用するため、無機凝集剤も最小限に抑えられます。
▼ジェラニック添加後安定な処理水質が得られている
▼ジェラニックRによるスラッジ削減と含銅率の向上